ボートレース場滞在記Vol.7(びわこ編)

読者の皆様、こんにちは、こんばんは 舞(まい)です。

 

今回は【ボートレース場滞在記】第7弾として、【ボートレースびわ】について書き記していこうと思います。滋賀県にあるボートレースびわこは、その名の通り、競走水面が琵琶湖にあることが特徴的な場です。周囲には商業施設や住宅街などは無く、のどかな雰囲気が漂う場の1つです。そんな場の来訪記をご覧ください。

 

 2020年9月30日、この日は特に予定が無く、軽い気持ちでフラッと訪れたのがボートレースびわこだった。JR・西宮駅から約1時間掛けて大津駅へ向かい、そこから運航している無料送迎バスに揺られること約10分、本場に到着した。f:id:k2zu1112:20210626224243j:plain

 びわこの建物(観客席)は廃校のようで不気味さすら感じた。また、正門や建物の横がすぐ道路であることにも驚いた(他場は正門付近に駐車場を併設していることが多い)。

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 外から見た建物の不気味さが一転、中に入場するとそれはそれは美しく広大な景色が広がっていた。この日は天気が良好だったこともあり、とても景色に奥行きを感じられた。屋外で行われる競技なだけに、開放感を感じられる場はやはり気持ちがいいし、気分も高まるものである。

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 建物内の造りは昭和の色合いが残っており、特別キレイというわけでは無かったが、最低限度の清潔感は十分にあった。そして、入場門付近のスペースには、他場でもあまりお目にかかれる機会がない、モーターボート(本物)の展示がされていた。これを目と鼻の先の距離感で見れること実は貴重な機会なのである。

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 びわこ水面は外周をプール場に囲まれているものの、琵琶湖からの波の影響を受けることがあり、選手にも見えない【うねり】が発生するなど不確定要素が多いことで知られている。私も何度か舟券も買っているが、予想が当たった記憶は全く無い。近郊の場である尼崎住之江と同じノリで向かうと痛い目に合うのだ。しかし、その難しさこそが玄人ウケする要素であろう。実際にボートレースびわこには3回程訪ねたが、いずれの際も、他場より来場者のうち高齢者が占める割合が高く感じた。尼崎や住之江が大衆ウケを目指して改修を進めている一方で、関西の場で唯一無二の「古き良きギャンブル場」という存在であり続ける意味は大きいと思う。個人的な話でいうと移動距離・時間がネックであるが、1日中をのどかな気分で過ごすためにまた足を運びたいと思う。

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 日本の湖の代名詞であり、今もなお関西民に潤いを与え続けている琵琶湖には、実はボートレース場もあったのだ。外観だけ見ると3K(暗い、汚い、怖い)がよぎるが、ひとたび入場門をくぐると明るい世界が待っている。ボートレースびわこを訪ねるためだけに行くのは少しハードルが高いと思うが、他の目的で近くを訪ねた際には、一度行ってみてはどうでしょうか。
 次回第8弾は【ボートレースとこなめ】を予定している。次の記事も乞うご期待ください。

 

🍜グルメ情報🍖

 ボートレースびわこグルメからは「ボートクィーン」のかき揚げ丼をご紹介(これしか食べていない。)

シンプルで値段もそこそこだが、店員さんの接客姿勢がとても好きだった。高圧的ではなく、かといってとても丁寧なわけではないのだが、良い具合の"サバサバ感"が丁度良かった。

ボートクィーンには、他にもボートレースびわこのマスコットキャラ・ビナちゃんの名をもじって、エ「ビ」フライが「ナ」ナ本入っている【ビナちゃん定食】などもある。他場と比べてご当地グルメと言う面では少し弱いが、ギャンブル飯としては及第点である。

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ボートレース場滞在記Vol.6(平和島編)

読者の皆様、こんにちは、こんばんは 舞(まい)です。

 

今回は【ボートレース場滞在記】第6弾として、【ボートレース平和島】について書き留めていこうと思います。東京都大田区にあるボートレース平和島は、(Vol.2で紹介した)大阪の住之江と並んで、全国24場の中でも特別な場です。ビッグレースが開催されることも多く、2020年度のグランプリレース(勝者は1億円!)の開催地にもなりました。「東のメッカ」とも言われる神聖な場の来訪記を是非ご覧ください。

 

 2020年9月6日、前回の江戸川の際と同様に転職活動で東京へ行く用事があったため、前乗りをして平和島を訪ねることにした。平和島は東京にある3場(江戸川、平和島多摩川)の中でもエース格の場であり、都市型ということもあってかなり楽しみにしていた。早朝に夜行バスにて東京に降り立ち、大森駅からは無料のシャトルバスにて本場へ向かった。

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 バスに揺られること約15分、到着。バス停から入場門へ向かうと、「TVで見たことあるやつや!!」と胸が高鳴る(平和島は比較的メディアに取り上げられることが多い場である)。この時点で3割ぐらいは満足していた。

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 そして、入場して、有料指定席エリアへ到着。初めて来たのにこう思った、「これだよこれー!」。来訪までに何度も映像を見ていたが、良い意味でイメージ通りだった。景色についてはファンの間で賛否両論あるが、水面奥に多くの建物が見えているという斬新さに心を打たれた。「都市の中にポツンとある大人の娯楽施設」という構図が最高に好きである。

 この日は日曜の優勝戦であったが、曇り空の影響もあってかそれほど混んでおらず、程よい活気に包まれていた。そのことも含めて、この来訪で平和島に好意を持つことが出来たと思う。

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 しかし、平和島の魅力はそれだけではない。この場の魅力は何と言ってもレース展開の難しさである。通常、ボートレースは内枠が強く、1コース(最内)の選手が勝つ確率は50%を越えている。だが、そう簡単には行かないのが平和島である(理由は割愛)。レースの予想が難しい=当たらないということではあるが、その分当たった時の感動や見返りは大きい。だからこそ、コアファンが多く、今でも老若男女に愛される場なのである。

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 最終12R・優勝戦の頃にはすっかり天気も良くなり、水面際はボートファンで埋め尽くされていた。このような光景は様々な場で何度も見てきたが、背景に移るビル群も相まって、深い哀愁を感じた。エンターテインメントの魅力である「日常の中にある非日常な空間」を経験するには、この場以上の場所は無いかもしれない。

 多くのボートファンから愛され「聖地」とも評される平和島には、それだけの評価を受ける価値を感じた。これまでにもこれからも多くのドラマを生むこの水面に通えるのであれば、ずっと愛してきた関西の地を出ても良いとすら思えた名所であった。
次回第7弾は【ボートレースびわ】を予定している。次の記事も乞うご期待ください。

 

🍜グルメ情報🍖

 ボートレース平和島グルメでオススメは「おおこし」の煮込みライス(通称:ニコライ)

有名ボートレース番組で取り上げられてからは知らない人は居ないほどの人気っぷり。

あまりにも取り上げられているため、期待値を上げ過ぎてしまうとガッカリしてしまうかも?

ただ、普通に美味しいし、ゲン担ぎ的な意味も強めなので是非一度ご賞味いただきたい。

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ボートレース場滞在記Vol.4(児島編)

読者の皆様、こんにちは、こんばんは 舞(まい)です。

 

今回は【ボートレース場滞在記】第4弾として、【ボートレース児島】について書き留めていこうと思います。ボートレースファンの間で「児島」と言えば一番に出てくるのが名物実況アナウンサーの椛島さんです。彼が実況するレースには、贔屓選手が居なくても、お金を賭けなくても、十二分に楽しませてもらえます。情熱とユーモアがふんだんに込められた名実況の数々は是非Youtubeにてご確認ください。

児島ボート 名物実況アナ 椛島 健一氏 絶叫実況特集 - YouTube

 

 2020年7月14日、当時フリーターだった私は時間を持て余していた。新型コロナウイルスの影響で比較的外出は自粛していたももの、「1.2人での旅なら良いだろう。」と思っていた。なので、友人との小旅行も兼ねて、ドライブしながら児島を目指した。

 そもそも何故この時に児島を選んだかというと、大きく分けて理由は2つ。1つは物理的な距離で、もう1つは御礼参りの意味があった。と言うのも、この丁度1か月前に企画されていたボートレース児島公式のTwitterキャンペーンに当選していたのだ。そこではトートバッグ、ポロシャツ、QUOカードなど期待以上の品々を頂いた(ポロシャツの裏面にはボートレース児島のマスコットキャラ・ガァ~コがプリントされている)。このキャンペーンは隔週程度のペースで行われており、当選者は複数人居るが、ひとり一人にこのクオリティーの景品を頂けるのは有難い限りだ。また、その手続きの際に連絡を取った担当者の対応の良さも相まって、少しずつ児島に親近感を感じていたこともあり、行き先はすんなりと決定した。

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 そんな経緯もあり、ボートレース児島を訪ねることを非常に楽しみにしていた。西宮市から児島へは車で約5時間を要したが、友人との会話が途絶えることは無く、道中も含めて楽しめていた。

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 15時過ぎ、ようやく本場に到着した。10Rの開始前であったが、当日は平日+一般戦2 日目ということもありガラガラだった。水面際にも、観客席にもとにかく人が居ない。都心部の場とは違い、場外に人が集まるような施設も無く、レース中以外は鳥の鳴き声が響くほどに閑散としていた。盛り上がりと言う部分には欠ける日だったかもしれないが、非常に心安らかになれる空間だった。

 そして、この日の目的は何と言っても椛島アナの実況。10Rから3レース見ることが出来たが、12Rの実況が特に熱かった。元々、その日のレース数やレースのレベルで実況の熱の入れ方を調整されていると思うが、12Rは終盤までトップ争いが続く大接戦となり、より実況に熱がこもっていた。そのレースに関する舟券は全く持っていなかったが、「あぁ、楽しいーーーー!!」という充足感に溢れていた。

 スポーツのエンターテインメント性を考えると、選手のプレーはもちろんだが、実況・解説が影響する部分も大きいと思う。そして、ボートレースには数々の名物実況アナウンサーがいる。もし、ボートレースを見る機会があれば、レースの魅力と共に実況も楽しんでもらいたい。

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 結局、ボートレース児島では何か食事をしたり、レース以外を楽しんだわけではないのでまだまだ不完全燃焼である。ただ、前回はあくまでも御礼参りの意味合いが強かったので、次は楽しみに・勝ちに行こうと思う。また、本当は来週からのSG(参加選手のレベルが最も高いレース)で訪ねる予定だったが、新型コロナウイルスの状況に阻まれてしまった。リベンジの時はいつになるか分からないが、日帰りで楽しめる距離にあるので、年内にも再来訪したいと思う。

次回第5弾は【ボートレース江戸川】を予定している。次の記事も是非ご覧ください。

ボートレース場滞在記Vol.5(江戸川編)

読者の皆様、こんにちは、こんばんは 舞(まい)です。

 

今回は【ボートレース場滞在記】第5弾として、【ボートレース江戸川】について書き留めていこうと思います。江戸川は全国に24つあるボートレース場の中で、唯一の河川をコースに利用している場であり、かなり異質な場です。天邪鬼で判官贔屓な自分にとってはこれ以上なくワクワクする場であり、この時点では一番憧れていた場でした。

 

 2020年8月3日、私はボートレースに関する仕事の面接で朝から東京を訪れていた。ただ、その予定は14時頃だったので、朝は十分に時間があった。なので、江戸川へ向かうことを前日から決めていた。

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 JR総武線平井駅から出ている無料送迎バスに乗り約15分、ついに到着した念願のボートレース江戸川。しかし、ここで思わぬ事態が起こる。検温に引っかかったのだ。どうやら計測結果は37度を越えていたようだ。当日は真夏のカンカン照りの中、面接のためにスーツを着用して行動していた。真っ黒なジャケットやズボンが熱を吸収してしまっている自覚はあり、体調は問題なかったものの、熱中症に対する懸念はあった。到着したのは開門前だったので、開門までに解熱するため、コンビニでアクエリアスを購入して首元をとにかく冷やした。その努力の甲斐あって、36.8度に下がったギリギリで入場を許された。ここで入場を拒否されていたら、面接に挑む気力も失っていただろう。

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 ちょっとしたアクシデントはあったが無事に入場。水面を見た第一印象は「広い。というか枠がねぇ!!」だ。冒頭にも申し上げた通り、普通の河川を利用しているため、プールのような仕切りはない。だから、広いとか狭いとかの前に、どこまでが競技水面という仕切りが無いのだ。そのことが非常に斬新だった。

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 この日は比較的静水面であったにも関わらず、とにかく舟が暴れているように見えた。後に面接を控えていたため2Rしか観戦は出来なかったが、どちらもボートレースのセオリーを無視した理不尽な出目が来た。時期尚早な気持ちもあったが、この時に確信した。「ボートレース江戸川は買う場ではない、見る場だ。」と。ただ、面白い場であることには違いない。次はもっと涼しい時期にゆっくり観戦したいもんである。

 細かいエラーはあったものの、トータルで見れば楽しい場であった。今回は滞在時間がほとんど無かったため、次に訪れた際には場内散策やグルメを満喫したいと思う。

次回第6弾は【ボートレース平和島】を予定している。次も是非ご覧いただきたい。

 

 

 

ボートレース場滞在記Vol.3(鳴門編)

読者の皆様、こんにちは、こんばんは 舞(まい)です。

 

今回は【ボートレース場滞在記】第3弾として、【ボートレース鳴門】について書き留めていこうと思います。鳴門は2度訪ねたことがありますが、記事内容は1度目、写真は2度目となっています。記憶が曖昧になっている部分もありますが是非ご覧ください。

 

 3場目に訪れたのは、関西を飛び出してボートレース鳴門だった。ただ、これは突発的なものであり、"運良く"訪ねることが出来た場だった。

 2019年10月31日、その日私は男の友人2人は連れて淡路島へドライブを楽しみに向かっていた。しかし、淡路島での目的は淡路島バーガーを食べることのみであり、時間を大きく持て余すことに気付いた。そこで四国への上陸を考え始めた。詳しく調べてみると、鳴門海峡大橋を渡った先にあるではないか、ボートレース鳴門が。友人の1人は乗り気ではなかったが、もう1人が意見に乗っかってくれたおかげで鳴門行きが確定した。

 とは言え、そのことを決定したのは13時頃。モーニング開催をしていた鳴門は既に10Rを迎えようとしていた(ボートレースは開催場ごとに1日12R開催)。淡路島の南端付近に到達していたが、そこから淡路島バーガーを買って鳴門に向かうにはギリギリだった。それでも行くと決定したからには全速で車を走らせた。鳴門へ向かう車内では、淡路島バーガーを頬張りながら12Rの予想が行われていた。

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 そして、12R〆切20分程前にボートレース鳴門へ到着、初の遠征となった。場内を回る余裕はなかったが、第一印象は「コンパクトでめちゃくちゃきれい」。1マーク側には橋が架かっており、写真では少し遠いが、全国のボートレース場の中でも屈指の絶景ポイントの1つだと思っている。場から見える橋も美しいが、橋の上から見る水面もまた美しい。車で橋を渡る一瞬ではあるが、運が良ければ"縦画面"でボートレースを楽しむことが出来る貴重な機会である。

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 そして、話はレースへ移るが、買い目は車内で決めていたので難なく舟券を購入出来た。内枠2人がA1、4枠にB2、残りの3選手がA2という番組だったので、1=2が断然人気だったのは覚えている。(勝率の高い選手から順にA1→A2→B1→B2という級別に区分される)そこで私は1-2-34,2-1-34、友人の1人は1-2,1-3,2-1にベットした。当時は特に知識が無かったために、級別よりも内枠ということに重きを置いていた。

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 そして時は過ぎ、一般戦ファンファーレが鳴り響いた後、大時計の針が回転しレーススタート。1周1マークで2号艇の金子拓矢選手が差し切り、2-1体制が完成。そして、3番手には4号艇の選手が続いたのだ。レースはそのまま3周を終えて2-1-4、3連単の配当は1,920円で、2連単でも920円付いた。友人をギャンブルに巻き込んでしまったわけだが、何とか面目を保てたのだ。そして、的中舟券を機械に投入し、配当を受け取るという感動体験もしてもらえたことが本当に嬉しかった。ボートレース鳴門は、初遠征、初の友人との観戦、プラス収支と結果だけ見れば大満足だった。

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 12Rを当てて気を良くした一同はそこから少し車を走らせ、徳島ラーメンを食べた後に兵庫県へ戻った。この日のことは今でも思い出深く、旅行面ボート面でも印象的な1日になった。この旅を共にした友人2人は仕事の影響でそれぞれ東京と宮城へ行ってしまったが、またあの日のような遊び方が出来ることを切に願っている。

 ボートレース鳴門はモーニング開催をしている期間が多く、兵庫県から車で向かうには少し距離があるため、長く滞在することは難しい。しかし、早い時間に戻ってくることも出来るので、今後は日帰り遠征地の1つとしても検討していきたい。そして、次回第4弾は【ボートレース児島】を予定。次も是非ご覧くださいませ。

 

🍜グルメ情報🍖

 ボートレース鳴門のオススメグルメはなるちゃんたい焼き

これは味ではなく完全に見た目でのジャッジになるが、このクオリティーはなかなかのものであると思う。

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ボートレース場滞在記Vol.2(住之江編)

読者の皆様、こんにちは、こんばんは 舞(まい)です。

 

今回は【ボートレース場滞在記】第2弾として、【ボートレース住之江】について書き留めていこうと思います。前回の尼崎と今回の住之江に関しては、初来場から時が経過してしまっているため、記憶が曖昧になっている部分もありますが是非ご覧ください。

 

 時は2020年2月17日(月)14時頃、私は何かの用事を終えて大阪・梅田に居た。前回の記事で書いた通り、2019年の夏にボートレースと出会った私だが、その後は2.3度ボートレース尼崎へ赴いた程度だった。しかし、この日は夜の予定がポッカリ空いていて、何となくボート観戦による興奮を味わいたい気分だった。そこですぐさまスマホを取り出して調べてみると、住之江でレースが開催されていることを知った。初のナイターレースということもあり、すぐさま住之江行きを決定し、ドキドキが止まらないまま梅田を後にした。

 四ツ橋線の終点である【住之江公園】駅の改札を出て、ボートレース場方面の階段を上ると、のぼり旗が出迎えてくれた。当時のボートレースCMに出演されていた田中圭さんや武田玲奈さんがプリントされただけだったが、尼崎には無かった演出であり、それだけで興奮した。そして、そこを歩いていると、右手側からはモーター音とガソリンの匂いが漂ってきた。その瞬間、「ああ、今、まさにボートレース場へ向かっているんだな。」と実感し、何故か嬉しくなった。そのまま歩いていくと、まるで大阪駅のような巨大屋根の建物が現れた。ボートレース住之江だ。ボートレース尼崎は入り口前がバスロータリーになっていることもあるが、比較すると凄く広く大きな入場門に見えた。

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 15時頃、本場へ入場した。住之江の施設については何も知らずに訪問したので、とりあえず一番近い扉から建物内へ入った。すると、前方の天井に「オススメ観戦スポット」と書かれていた。そのまま導かれるように水面際まで進み、一面を見渡してみると、その規模感に圧倒された。とにかく水面が近くて大きく感じた。まだまだ日も照っており、ナイター場としての真価を発揮していなかったが、この時点で十二分に満足だった。

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 そして、この日は【特別ヴィーナスシリーズ第3戦レディスカップ】の第6日目、女子戦の優勝戦だった。しかし、この当時は女子戦の存在すら知らなかった。男子レーサーでは【松井繁】や【毒島誠】など何となく名を知ったレーサーが居たが、女子レーサーは誰一人として知らなかった。まさか1年後には女子戦ばかり賭けることになるとは...知る由も無かった。そんな訳でこの日は舟券を買わずに、施設散策を楽しみにしていた。レース間にステージでは、元・ボートレーサーの立山さんによる予想会が行われていた。地元・大阪支部として何千回も走った住之江水面についての知識は膨大なものである。軽快なトークを交えながら展開予想をする立山さんの前にファンは釘付けであった。そんなボートレースファンにとっては日常の光景にも、何か感じる物があった。ボートレースにお金を賭ける理由は人それぞれだが、各々が必死に予想していることがかっこよく見えた。仕事はもちろん、趣味や息抜きにも全力な人間に私もなりたいと思う。それと共に、「ボートレース場はやはり非日常の体験を送らせてくれるエンターテインメント施設なんだ。」ということを感じた。

 そうこうしていると、日も沈み、完全にナイターレースとなった。照明に照らされた水面が神秘的で、一瞬にしてこの場の虜になった。今では10回程訪ねた場になったが、今でも初回のような感動を感じ続けている。【ボートレースのメッカ】とも称されるこの美しい住之江が、大阪の中心部・梅田から約30分程度でいけてしまうことには本当に驚きである。是非もっと多くの人にこの感動を味わっていただきたい

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 結局この日の優勝戦を制したのは兵庫支部・中谷朋子選手だった。この時点では全く存じ上げていなかったが、同郷の兵庫支部の選手の優勝ということで少し誇らしく印象的なレースとなった。

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 自宅から最短距離にある場はボートレース尼崎であるものの、ビッグレースが多く、結果的に一番通っているのはボートレース住之江である。一年を締めくくるビッグレース・グランプリの開催場所に推薦されることも多い、まさに【ボートレースの聖地】がこんなに身近なのは運が良いとしか言いようがない。しかし、この運の良さに気付いていない人々も世の中にはごまんと居る。そんな人々にも気付いて頂けるように、これからもブログを更新することで、ボートレースの魅力を伝えていきたい。次回第3弾は【ボートレース鳴門】を予定している。次も是非ご覧いただきたい。

 

🍜グルメ情報🍖

 ボートレース住之江のグルメでオススメはホルモン塩焼きそば

尼崎の焼きそばと被っているように思えるが、ソース焼きそばとは全くの別物。

味は少し屋台っぽさが残るものの、レースを見ながら食べれる手軽さが丁度良い。

ボートレース場滞在記Vol.1(ボートとの出会い~尼崎編)

読者の皆様、こんにちは、こんばんは 舞(まい)です。

 

今回から【ボートレース場滞在記】と題しまして、全国に24場あるボートレース場をそれぞれ初めて訪れた際に肌で感じた感想をまとめていこうと思います。

 

記念すべき第1弾は【ボートレース尼崎】です。

また、今回に関しては、ボートとの出会い~初来場も含めて書き記そうと思います。

現在は初来場から2年弱が経過しているので、その当時の心情を思い出しながら書き記そうと思います。どうぞご覧ください。

 

 私にとって【ボートレース尼崎】は特別な場の1つである。何と言っても初めて訪れたボートレース場だからだ。尼崎を選んだ理由は単純に【自宅から近い】だけだったが、初めて訪れるボートレース場としてはすごく"丁度良い"場だったと思う。

 そもそも、私がボートレース場を訪れた理由は博打を打ちたかった訳ではない。求職のためだった。

 2019年5月、当時の私は22歳の新卒でとあるITベンチャー企業に就職したが、業務に対しての関心も能力も無く、わずか2カ月足らずで退職した。今思えばもう少し頑張れたと思うが、当時の自分にはそんな余裕は無かった。目の前は真っ暗だった。一寸先は光が差していたかもしれないのに。

 新卒カードを使って就職したにも関わらず早々に退職してしまったこともあり、急いで次の職を探した。前職の反省を活かして、コミュニケーション能力を前面に出していける職を探した。複数の転職サイトに登録し、ようやく見つけた仕事がA社の【ボートレーサーへのインタビュー業務】だった。雇用形態は契約社員という区分だったが、「これなら出来るかも、そしてやってみたい」と思った私はすぐさま応募した。エントリーシートはお粗末なものだったが、熱意を汲んでくれたのか、比較的善戦していた。エントリーから1週間が経過した頃、A社から選考が長期化する旨の連絡があったので、「そうだ、一度ボートレースを観に行ってみよう。」と思い立ち、ネットで検索したところ一番近かった場こそが【ボートレース尼崎】だった。

 そして、2019年6月19日、ボートレース尼崎に初見参。当時は知る由も無かったが、グレードレース(G3)の最終日だった。世間では普通の水曜日だったが、高齢者を中心に賑わっていたと記憶している。阪神電車に乗り、これまでは通過点に過ぎなかった【尼崎センタープール前】駅で降車後、スロープを通って入り口へ向かった。

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 まずは入り口に到着した段階で圧巻された。公営競技と言えば3K(暗い、汚い、怖い)という印象であったが、場外とは言え、全くそんな雰囲気は無かった。(お世辞にも清潔感があるとは言えないおじさまは居たが)そして、入場後も屋根が高く開放感のある造りになっており、大人の娯楽施設という雰囲気も良い意味で無かった。そのままスタンドを右手に見ながら歩いていると、徐々に左手に広がっていく水面の美しさには感動した。もちろん、全国にわずか24場しかない本場と言うこともあるが、難波のWINSとは比べ物にならないほど空気が澄んでいた。

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 そして、いよいよ初のレース観戦。スタンド2Fの無料席の中でも比較的スリットが良く見える席を選んだ。この時点の私は【ボート=1号艇がほぼ勝つ】という程度の知識量だった。そんな状態で迎えた第3R。地元・兵庫支部の尾嶋一広選手が大外からまくり差しを決めた。まくりとまくり差しを見抜ける程までは目が肥えていなかったが、本場の雰囲気も相まって、とにかく凄いことは伝わった。「ボートレースなんて所詮ギャンブルだろ。」と思い込んでいる人は多いと思うが、単なるギャンブルの枠を超えた魅力が詰まっていると確信した。これがボートレースに本格的に興味を持つキッカケとなったレースだと明確に言える。そして、自分の中で【尾嶋一広】という選手が忘れられなくなった。

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 そんな運命的なレースを見た後からは、実際にレースに賭けてみることにした。とは言え、この時点での自分の脳は【ボート=1号艇がほぼ勝つ】のため、1頭からしか買えなかった。そして、点数を少なく抑えられる【2連複】や【拡連複】などを購入していた。勝つことには拘らず、とにかくダメージが最小限に済めばOKだったのでそれでも十分楽しめた。第11R終了時点では+610円だった。出走表の見方もまともに知らなかった割にはかなり健闘していたと思う。

 そして第12R優勝戦。展示航走の見方が分からなかったので、浮き分を使って安牌の3連単1-234-234の6点を即決購入した。レース直前までは6日間の節を締めくくる優勝戦だということに気付いてすら無かったが、締め切り時間までの長さに違和感を感じ、ボートレースファンの予想にも明らかに熱がこもっていることを感じ取った。そして、「ああでもない、こうでもない」と言いながら展開について議論するおじさま方を見て少し誇らしく感じた。「ああ、人生はずっと楽しめるもんなんだ。」と。

 レースの結果はインの深川真二が圧巻の逃げで優勝。2着には地元・兵庫支部松本勝也が入ったが、3着には5号艇の金児になったため舟券は取り逃した。だが、初参戦で+10円という成績で"負けなかった"ことが、現在に繋がっているとも思う。

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 こうして私とボートレースは出会った。結果的に言うとA社に就職することにはならなかった。しかし、ボートとの出会いの機会を貰ったことには変わりなく、個人的には今でも勝手に感謝している。

 そして、初めて入場したボートレース場となったボートレース尼崎。冒頭に初めて訪ねる場としては"丁度良い"場と形容したが、その心は程よい時代錯誤が残っていたことだ。昨年からは大規模工事によってかなり綺麗に生まれ変わった尼崎だが、2年前はまだ至るところに昭和情緒が残っていた印象がある。この"新しすぎない"造りが、先入観(公営競技=3K)と近からず遠からずだったため、心地良く感じられたと分析する。もし、最初にボートレース住之江やボートレース蒲郡を訪ねていたら、あまりの場の壮大さ・美しさに驚き、先入観との違いに戸惑ったり、他の場を訪ねた際の感動が薄れていただろう。そう言った意味では、ボートレース尼崎から歩み始めたことは本当に"丁度良かった"。

 あれから2年の時が経ち、今では全国24場のうち18場を訪ねることが出来た。ただ、それだけ行動出来たのはフリーターの期間が長かったことが要因である。もちろん、そのことによって悩まされることも多くあった。しかし、「こんな生き方も悪くない」と心から思っているし、かなり満足している。ボートレースを通して、多くの人々と出会えたことは私にとってこれ以上無い財産である。

 そんな私は、1人でも多くの新たなボートレースファンが誕生することを願って、このブログの記事を執筆していく所存だ。今回は【ボートとの出会い】にかなり照準を合わせてしまったが、次回以降はもっと各場ごとの魅力を伝えていきたい。次回第2弾は【ボートレース住之江】を予定。乞うご期待ください。

 

🍜グルメ情報🍖

 ボートレース尼崎グルメでオススメは「丸久」の焼きそば

屋台の焼きそばとは一味も二味も違い、店員さんの愛想も最高。自信を持って推薦。

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